身になる法律

抵当権を具体例(住宅ローン)で解説|頭んなかのたとえば・・

抵当権とは、担保となる不動産の引き渡しを受けずに優先的に弁済を受ける権利を確保するものです。
身近なものであれば住宅ローンがイメージしやすいと思います。

抵当権を設定すると、抵当権者・抵当権設定者・債務者といった立場が生じます。
それぞれの立場を知ることで負うべき責任や請求できる権利について理解しやすくなります。

今回は抵当権について、誰がどの立場になるのか・具体的にどのような権利や義務が生じるのかを具体例を交えながら解説します。

抵当権とは

例えば、住宅ローンを組んでマイホームを購入したとします。
マイホームを住宅ローンの担保にします。
そのマイホームには銀行が住むわけではないですよね。
住宅ローンの借り手である住民が住みます。
担保の目的である不動産=マイホームには住民が住み続けることができます。
そして、住宅ローンの返済が滞った場合、抵当権者である銀行は裁判所に住宅の差し押さえを申請します。
そして競売手続きが実施され住宅が売却されます。
抵当権者である銀行はその売却金から優先的にローンの弁済を受ける権利があります。

なぜ優先的に受ける権利が必要かというと・・
住宅ローンを組んだひとが他からもお金を借りている場合、他のお金を貸している者が住宅を差し押さえて弁済にあてる恐れもあります。
すると、住宅資金のためにお金を貸した銀行が資金を回収するのに困るわけです。
そのため、ローンの支払いが滞り、住宅が売却された場合、その住宅に抵当権を設定している者は優先的にお金を返してもらえるという権利が必要ということです。

抵当権は、お金を貸す側のリスクを軽減するための権利なのです。

頭んなかくん

ではさっそく、具体例をみてみよー!

抵当権と住宅ローン

住宅ローンを組む場合に、抵当権を設定する場合があります。
抵当権を設定した場合、抵当権設定者・抵当権者・債務者などの関係性が生まれます。
誰が抵当権設定者・抵当権者・債務者にあてはまるのか具体例をみてみましょう!

くじらおくん

うみんなか銀で住宅ローンを組んでこのお家を買おう!

うみンなか銀

では住宅ローン(有担保)の契約と抵当権設定の契約の手続きをしましょう

※有担保ローン=抵当権がついたローン無担保ローン=抵当権がついてないローンと呼ばれる

くじらおくん

抵当権設定者って誰のことですか?

うみンなか銀

ローンの担保として住宅を提供するくじらおくんのことですよ

くじらおくん

登記・・抵当権って登記が必要なんですね!

うみンなか銀

そうですよ
登記は司法書士に代行してもらっています

・・・契約した・・・

頭んなかくん

{頭んなかくん分析}

債務者は、お金を借りるくじらおくん
抵当権者は、お金を貸すうみンなか銀行

抵当権設定者は、担保として住宅を設定したくじらおくんです

この場合、抵当権者は銀行です。
抵当権を設定して権利を得るのは銀行側だからです。
先ほど解説したように抵当権は、お金を借りたひとの返済が滞った場合に優先的に返済を受けられる権利です。

抵当権設定者はくじらおくんです。
少しややこしいですが・・
住宅ローンの担保である住宅を提供するくじらおくんが、抵当権設定者となります。

債務者もくじらおくんです。
債務者とは一定の給付をする義務を負うひとのことです。
くじらおくんはお金を借りた本人です。
銀行にローンを返済する義務負っています。

抵当権と物上保証人

債務者と抵当権設定者が必ずしも同一人物になるわけではありません。
物上保証人がその例です。

くじらおくん

お金を借りたい・・

うみンなか銀

よいですよ
担保として不動産の提供お願いします

くじらおくん

え・・不動産ない・・

しろくじ長

わたしくしの住宅を担保にしてもよいですぞ

くじらおくん

しろくじ長~ありがとうございます!

うみンなか銀

分かりました
しろくじ長さんを物上保証人として抵当権を設定しましょう

くじらおくん

物上保証人とは?

しろくじ長

物上保証人とは、お金を借りる人(債務者)とは異った人が担保を提供することですぞ~

・・・契約した・・・

頭んなかくん

{頭んなかくん分析}

債務者はお金を借りるくじらおくん
債権者は、お金を貸すうみンなか銀

抵当権設定者は、ローンの担保として住宅を提供した物上保証人=しろくじ長です

この場合、先ほどと同じく抵当権者は銀行です。
抵当権は他の債権者に優先して弁済を受けることができる権利です。
抵当権を設定して権利を得るのは銀行側です。

抵当権設定者はしろくじ長です。
抵当権設定者とは、担保である不動産を提供するひとです。
住宅ローンの担保である住宅を提供するのは、物上保証人であるしろくじ長です。
物上保証人とは他人のために自分の家などの財産を担保として提供するひとのことをいいます。

債務者はくじらおくんです。
お金を借りたのはくじらおくんだからです。
本来、銀行にローンを返済するべき義務を負っているのはくじらおくんだからです。

まとめ

頭んなかくん

最後にあらためて内容を確認しましょう!

抵当権は、担保を提供するという場面で登場するので、日常生活のなかにもよく目にすることがあるかと思います。

抵当権を設定する場面には抵当権者・債務者・抵当権設定者が関わります。

抵当権設定者と債務者は異なる場合もあります。
それは担保として提供する不動産を第三者が提供する場合です。
その第三者のことを物上保証人といいます。

くじらおくん

抵当権って意外と身近なんだね!

抵当権は、住宅ローン以外ではお金を貸し借りなどにも設定できます。
この場合、借り手が返済しない際は不動産で支払うというカタチになります。

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