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新型コロナウイルスに関する罰則はどうなる?「感染症法改正案」「特別措置法改正案」

新型コロナウイルスの感染拡大に対応する
「感染症法」と「特別措置法」の改正案が修正されました。

修正後は、刑事罰が全て削除され、行政罰である過料が残る形となりましたが

「刑事罰と行政罰の違いって何?」
「どんな場合に過料になるの?」

と思った方も多いのではないでしょうか。

マッコ先生

今回は、その疑問を解決すべく刑事罰と行政罰の違い修正前と修正後の改正案について頭んなかくんと一緒に解説しますヨ

行政罰と刑事罰の違い

「感染症法」と「特別措置法」の改正案が刑事罰から行政罰の過料へと修正されましたが、この2つには一体どういう違いがあるのでしょうか。

まずは、“刑事罰”からみてみましょう。

くじらおくん

刑事罰って警察に逮捕されたら、あたえられるってイメージだなー

頭んなかくん

{頭んなかくん解説}

正確にいえば逮捕だけでは罪はあたえられません。
「刑事罰」は、刑法などに定められている犯罪を犯した者に対して、裁判により刑事罰が科されます。

くじらおくん

裁判によってあたえられるんだね!


裁判で有罪が決まった場合、刑罰には、死刑・懲役・禁錮・罰金・拘留・科料・没収の7種類が存在します。

ここで仮に、罰金のみで終わった場合でも有罪には変わりないので前科がつきます

つぎは、“行政罰の過料”です。

頭んなかくん

{頭んなかくん解説}

“行政罰の過料”は、犯罪には至らない軽微な違反に対し科される過料のことをいいます。

裁判所が非訟事件手続きにより科す場合と、地方公共団体の長が科す場合があります。

身近な事例でいうと、住民票の転出入届けは、異動のあった日から14日以内に届けなければなりません。

この期間を過ぎて届出をした場合、場合によっては“過料”に科されます。

しかし行政罰の過料は、刑事罰と違い刑法総則が適用されませんので、前科はつきません

くじらおくん

ということは、今回修正された改正案が成立したら違反したとしても前科がつかないってこと?

頭んなかくん

そういうこと
最後に刑事罰と行政罰を比較をみてみよう!

では次に「感染症法改正案」と「特別措置法改正案」が、どのように修正されたか、修正前と修正後を比べてみましょう。

「感染症法改正案」「特別措置法改正案」の修正前と後を比較

マッコ先生

改正案の修正前と修正後を、図にしているので、それぞれ比較してみましょう!

まずは、感染症法改正案です

感染症法改正案には、

入院を拒否したり、入院先の病院から逃げ出したりした感染者

に対する罰則があります

くじらおくん

修正後は50万円の過料になってる!

頭んなかくん

{頭んなかくん解説}

先程解説したように、行政罰の過料なので前科はつかないことになります!



感染経路を追跡する、積極的疫学調査に協力しなかった人

にも罰則があります。

頭んなかくん

{頭んなかくん解説}

感染経路などの調査に協力しなかった場合は修正後、30万円の過料になっています!



次は、特別措置法改正案です。

休業や営業時間短縮の命令に違反した事業者

に対して罰則があります。

緊急事態宣言下」の場合



緊急事態宣言下の前段階にあたる

まん延防止等重点措置下」の場合

以上のような改正案の修正協議が合意にいたりました。

改正案は、2021年2月13日から施行されました。

くじらおくん

休業や時短要請に従わない場合は、「緊急事態宣言下」と「まん延防止等重点措置下」で過料が違うんだね

頭んなかくん

{頭んなかくん解説}

そうですね
修正後は「緊急事態宣言下」は30万円以下
まん延防止等重点措置下」は20万円以下の過料となっています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

新型コロナウイルスの感染拡大に対応する「感染症法」と「特別措置法」の改正案が修正されました。

刑事罰はすべて削除され、行政罰の過料だけが残る形となりました。

これらの法は2021年2月13日から施行されることとなりました。

一日でも早く新型コロナウイルス感染症が終息することを願うばかりです。