遺言書&相続

なぜ遺言書が必要なのか?|相続のトラブルを回避する

「遺言書を作成していた方がよいです」

「作成しないと大変なことになります」

などとよく耳にすることがあるかと思います。

なぜ遺言書を作成した方がよいのか、
作成していない場合どのようなことが起こりうるのか、
疑問を持たれる方もいるかと思います。

そこで今回はこれらの疑問について解説したいと思います。

くじらおくん

どんなメリットがあるのかな・・

マッコ先生

起こりうることを考えながらみていきましょう!

遺言書がないと財産はどうなるの?

遺言書が作成されておらず、相続財産の振り分けの意向が分からない場合、法律のルールに従って相続人や財産の割合が決まります。

相続人の範囲と順位 法定相続人の範囲・順位 民法882条 相続開始の原因相続は、死亡によって開始する。 人が亡くなると相続が開始されます。...



具体的な内容については、相続人全員による話し合い(遺産分割協議という)によって決まります。

上の図の通り、遺言書がない場合は、遺産分割協議を実施する必要があります。

さらに、遺言書に記載のない遺産が見つかった場合も相続人は遺産分割協議を実施する必要があります。

残された財産全てを相続人が一つ一つどのように分けるかを話し合うのはとても手間のかかることです。

これらの財産をどう分けるのかを話し合う際に故人の意思が分からないと、話し合いがまとまらず、争いに発展してしまうことも珍しくありません。

マッコ先生

よかれと思って残した財産でご家族が大変なことにならないよう遺言書を作成しておくことは大切です!

お墓探しは近くのお墓

遺言書がないために起こりうること

遺産分割協議が整わない

先述したように、遺言書がない場合は遺産分割協議を相続人全員で実施する必要があります。
相続人同士が疎遠であれば、連絡も取りにくい・連絡が取れたとしてもなかなか予定が合わないなどで実施が難しい場合があります。

1人でも欠けていたら遺産分割協議は無効となってしまいます。

遺産分割協議がまとまらない場合は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てをすることとなります。
それでも不服がある場合は、異議申し立てをするという流れになります。

調停になると、時間もより多く要することになりますし、互いの関係もより悪化してしまう可能性があります。

知らされていなかった相続人とのトラブル

たとえば、ご家族に知らせていない子どもがいる場合など、トラブルが起こる原因になる場合があります。

相続人にとって今まで知りもしなかった異母兄弟などの相手と遺産分割協議を実施することは大変なことです。

亡くなる前に遺言書でしっかりと自分の意思を残していれば、法律においてもその内容が優先されます。

このような事柄は、生前にしっかりと伝えておくことが大切ですが、亡くなるまでご家族に知られたくないのであれば、遺言書を法務局で預かってもらう制度などを利用することもできます。

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遺言書を作成するメリット

遺言書は死後どのように財産を残したいのかだけでなく、故人の想いも伝えることができます。

ご家族などの相続人は、亡くなった方の想いを大切にしたいと思われる方が多いのではないでしょうか。
遺言書に「皆で仲良くしてください。」などと記載があるだけでも争うなどという気も起りにくいはずです。

遺言書として、ご自身の財産をどのようにしてほしいのかを伝えることで、残されたご家族は相続の手続きをスムーズに行うことができますし、無用な争いも避けることもできます。

遺言書があったとしても、遺品の整理から新たに資産が発見されたりするなど相続の手続きは思っている以上に複雑になる可能性があります。

できる限り生前からご自身の財産を把握して整理しておきましょう。
遺言書はご自分で書くこともできますが、法律上のルールを守らなければ無効になってしまします。
ルールに従っている内容や様式であるかをしっかりと確認しましょう。


より確実に遺言書を作成したい場合は、公証人の立ち合いの下に作成することができる公正証書遺言がおすすめです。

くじらおくん

ご家族のために残した遺言書が無効にならないようにしよう!

まとめ

マッコ先生

それでは最後にもう一度内容を確認しましょう

遺言書がない場合、遺産分割協議を相続人全員で実施する必要がある

遺言書がないと遺産分割協議が整わないず、相続スムーズにできない可能性がある

知らされていなかった新たな相続人によってトラブルが起こりやすい

遺言書を作成しておくことで、争いが起こりにくく相続の手続きも円滑に進みやすい